
クリニックの開業準備を進める中で、広い物件にしたい、スタッフを手厚く採用したいと考える先生も多いのではないでしょうか。
患者さんにとって通いやすく、スタッフにとっても働きやすい環境を整えることは大切です。
しかし、開業時に注意したいのが「固定費」です。
特に大きな負担となりやすいのが、人件費と家賃です。
この2つは毎月継続して発生する費用であり、一度金額を上げてしまうと、簡単には下げられません。
開業直後は、想定どおりに患者さんが集まるとは限りません。認知度を高め、来院数が安定するまでには、ある程度の時間が必要です。
その間に固定費が大きくなりすぎていると、売上が十分に伸びない中でも支出が続き、経営を圧迫する原因になります。
例えば、必要以上に広い物件を借りたり、開業当初からスタッフを多く採用したりすると、患者数が増える前に大きな負担を抱えることになります。
もちろん、将来的な成長を見据えた設備や人員の確保も重要です。ただし、最初から理想をすべて実現しようとするのではなく、段階的に整えていく視点も必要です。
開業初期は、見栄えよりも継続できる設計を
クリニック経営では、開業時の規模や見栄えだけでなく、患者数が安定するまで無理なく運営を続けられるかどうかが重要です。
そのためには、開業当初に必要な人員や物件の広さを見極め、固定費を適切な水準に抑えることが大切です。
開業後の経営を安定させるためにも、目先の理想だけで判断せず、将来の収支を見据えた計画を立てていきましょう。
次回は、クリニック開業における「人件費の目安と考え方」について解説します。