
クリニックを開業するとき、
「地域の皆さんに来てもらえるクリニックにしたい」
と考える先生は多いと思います。
もちろん、地域に必要とされるクリニックをつくることは大切です。
ただ、開業準備という視点では、「地域の皆さん」というターゲット設定だけでは少し広すぎます。
開業するのであれば、もう一歩踏み込んで、**「どんな患者さんに来てほしいのか」**を具体的に考えておくことが重要です。
ターゲットを見る3つの視点
ターゲットを考えるときは、まず次の3つを整理してみましょう。
① 年齢
働き世代を中心にするのか、高齢者を中心にするのか。
② 疾患・症状
生活習慣病などの慢性疾患を中心に診るのか、発熱や腹痛などの急性症状にも幅広く対応するのか。
③ 生活スタイル
平日の日中に通いやすい患者さんなのか、仕事帰りや休日に受診したい患者さんなのか。
この3つを考えるだけでも、ターゲットのイメージはかなり具体的になります。
そして、ターゲットが明確になると、立地・診療時間・ホームページ・広告・院内づくりなど、開業準備のさまざまな判断に一貫性が生まれます。
例えば、働き世代をターゲットにするのであれば、駅からのアクセスや診療時間が重要になるかもしれません。
一方、高齢者を中心に考えるのであれば、車でのアクセスや駐車場、院内の動線などがより重要になることもあります。
内科でも「ここに行く理由」は必要です
「内科だから、幅広い患者さんを診ればいい」
という考え方だけでは、患者さんから見たときに、**「なぜこのクリニックを選ぶのか」**が伝わりにくくなります。
大切なのは、無理に専門性をつくることではありません。
先生が得意としている診療や、開業後に大切にしたい患者さんへの想いを整理し、患者さんに伝わる形にすることです。
「誰に来てほしいのか」が決まれば、その患者さんに選ばれるために何が必要なのかも見えてきます。
開業準備では、物件や設備を考える前に、まず**「誰のためのクリニックなのか」**を整理してみてください。
それが、立地選びや集患、クリニックのコンセプトをブレさせないための土台になります。