
「内科は患者さんのニーズが広いから、特別な差別化をしなくても大丈夫」
開業を考えている先生の中には、そう考えている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、これは少し注意が必要です。
確かに内科は、発熱や生活習慣病、健康相談など、幅広い症状や悩みに対応できる診療科です。
一方で、ニーズが広いということは、それだけ競合となるクリニックも多いということです。
では、差別化ができていないと、何が起こるのでしょうか。
患者さんから見たときに、
「家から近いから」
「駅から近いから」
「たまたま通りかかったから」
という理由だけで選ばれるクリニックになってしまう可能性があります。
もちろん、立地の良さは重要です。
しかし、それだけを強みにしてしまうと、近隣に新しいクリニックが開業したとき、患者さんがそちらへ流れてしまうリスクがあります。
だからこそ、開業前から考えておきたいのが、**「先生のクリニックを選ぶ理由」**です。
例えば、
✓ 特定の疾患について専門的な経験がある
✓ 患者さんへの説明を丁寧に行う
✓ 生活習慣病の継続管理に力を入れる
✓ 忙しい世代でも通いやすい診療体制にする
✓ 高齢の患者さんが安心して通える環境をつくる
など、必ずしも「他院にはない特別な医療」を用意する必要はありません。
大切なのは、先生が持っている強みを整理し、それを患者さんに伝わる形にすることです。
「内科だから、何でも診ます」
だけではなく、
「このクリニックは、○○について相談しやすい」
「○○の患者さんにとって通いやすい」
というイメージを持ってもらえることが、開業後の集患にもつながります。
内科であっても、「ここに行く理由」は必要です。
開業準備では、診療内容だけでなく、
「自分のクリニックは、患者さんからどう選ばれるのか」まで考えてみてください。
次回は、**「ターゲットをどう決めるべきか」**について解説します。
「地域の皆さん」から、もう一歩具体的にターゲットを考えたい先生は、ぜひ次回もご覧ください。