
クリニックの開業準備では、事業計画書を作成する場面があります。
もちろん、金融機関から融資を受けるためには重要な資料です。
ただ、事業計画の役割は、それだけではありません。
本来の事業計画は、開業後にクリニックを安定して運営していくための設計図です。
例えば、
・開業に必要な初期費用
・開業後の運転資金
・想定する患者数
・集患の方法
・毎月の収支
・黒字化までの流れ
こうした内容まで考えておく必要があります。
特に注意したいのが、「開業すれば、想定通りに患者さんが来る」ことを前提にしてしまうことです。
実際には、開業直後から計画通りの患者数を確保できるとは限りません。
そのため、患者数が想定を下回った場合でも、どの程度の期間を耐えられるのか。
そして、どのタイミングで集患施策を見直すのか。
こうしたところまで事前に考えておくことが、開業後の経営には重要になります。
事業計画は、「いくら借りられるか」を考えるためだけのものではありません。
「このクリニックをどう安定させていくのか」を数字で整理するためのものです。
数字が苦手な先生でも、必要な項目を一つずつ整理していけば大丈夫です。
開業前だからこそ、融資だけではなく、開業後の経営まで見据えた事業計画を作っておきましょう。
次回は、
「集患は開業後からでいいのか?」
について解説します。